僕と友人Tは、「イッテQ!!」より遥か大昔の20年以上前から「温泉同好会」をやっています。
最初は塩江からでしたが、もう四国の南西部以外と岡山とか行ったかな。
連休ヒマというその友達に28日の夜、思い付きで「剣山行ってみん?」とメールしておいたらOK!ということで昨日行ってきました。
29日朝、
友達を迎えに港に着いたら「G7」のなんたら・・・で、おまわりさんの嵐!。
警察って、こんなに車両もってたんだ・・・というくらい停まってます。
海は海で巡視船とゴムボートが2~3艇走り回っている。
めちゃくちゃ物々しいけど、こんなところでテロを起こしてもなんの意味もないような気がするけど、意味なんか無くてもやらかすのがテロリストなのかなあ。
幸い、職質にも会わず高松を出発。
昨夜はTは泥酔していたそうで、僕は僕で何にも調べないまま、二人とも「何となくの山登り」の恰好。
ナビ様の言う通り193号線を南に30キロくらい走って脇町へ。
吉野川を渡って穴吹からひたすら南下します。
「まっ、70キロくらいか・・・」
これが大変で、超ぐにゃぐにゃ道。
小豆島でも、大昔にこんな道は無くなっています。
途中にこんな滝があったりします。
細いけど落差20mくらいありそうでツルツル。
「滑ったら死ぬな」と思うと怖い。
たまたま見つけた穴吹なんとか・・というところで食事して、また延々とワインディングロードを走る。
道々、朽ち果てた民家とか打ち捨てられた店とかあって、かなりもの悲しい感じかな。
「これなら島(小豆島)の方が百万倍マシやなあ」とか言いながら、ぐんぐん高度を稼いでいきます。
最近話題の「保育所がやかましい」とか言ってる連中は、この辺に住めば思いっきり静かでいいと思うけどね。
9時50分に高松を出て1時10分に剣山のリフト乗り場に到着。
たまたま今日が「山開き」かつGW初日なせいか、けっこう広い駐車場も満杯です。
本格的な山歩きの格好の人もいっぱい。
意外に若い女の子も多い。
友人Tが「ああいうのが「山ガール」言うんやろか?」と言ってたけど、たぶん「違う」と思う。
僕らは歩く気はさらさら無く、迷う事無くリフトに乗って、さらに
15分かかって1,750m地点に到着。
往復1,850円くらいだけど、これは「安い!」と思うわ。
そこから無難そうな「尾根コース(1,100メートルくらい)」を選んで登り始めるわけだけど、最初の200mくらいで二人とも死にそうになる。
途中で降りてくる人たちと「こんにちは、こんにちは」と挨拶するんだけど、小学生低学年の子供から70くらいの年寄りまでにこやかにしているので「ここで頑張らな!」とフラフラになりつつ歩く。
僕も友人Tも「リフトをおりて3分くらい歩いたら頂上」くらいに思っていたのさ。
40分かかってなんとか頂上手前の神社に到着。
「やったぜ~~~っ!!」。
成り行きとはいえ四国第二の高峰のてっぺんに立ちました。
「平地の気温が20度として・・・100mで0.6度やから2,000mで0.6×20で12度。
20度-12度で頂上は8度が・・・まあOK!やな。」
と自信たっぷりだったけど、頂上はなんと「2度!」。
しかも、写真を撮ろうとするスマホが吹っ飛ばされそうな猛烈な強風。
頂上直下の樹木は霧氷?で真っ白!。
手袋をしていない手がみるみるかじかんでカメラなんかの操作不能に。
でも・・・でもなんかむちゃくちゃ「達成感!!」があって、愉快というかもう嬉しくって笑いがこみあげてきて仕方ないわけ。
1,955m、やったね!。
大人になると、こういう気持ちなかなかないよね。
実は、今回重要な使命があって「ああいう高い山は、たぶんてっぺんに神社があるから「小豆島高校、夏の甲子園出場を祈願しようぜ!」。
だからわざわざ「小高」の帽子を持って行きました。
山岳信仰というのは山体そのものが神様ですが、ここはわかりやすい大岩の上に小さな祠があります。
どうか夏の大会で小豆島高校が優勝して甲子園に行けますように・・・。
うちのネコの「しゅう」が長生きしますように・・・。
これで目的を果たしたので下山。
下山は極めて楽でした。
登ってくる人との挨拶も余裕ですね。
まあ9割がは「山登り」の恰好なんだけど、ペラペラのフリースに犬を連れたおじさんとか、ワイシャツにスラックス、かと思ったら半袖半ズボンで「走ってる」田中陽希くんみたいなのもいて、これはこれで面白いのでした。
さて帰路ですが、往路の「穴吹コース」があまりにも過酷」だったので、帰るのはコースを変えることにしました。
いろいろ検討して「貞光」へ降りることに。
頂上から見た道が、こちらの方が遥かに良さそうだったんです。
帰り際、見上げた剣山頂上。
「あんな所まで行ったんや。」と男二人で感動する。
白く見えるのは、花ではなく木に付いた氷。
ほんと、良かった!。
カーブを数えきれないくらい曲がり貞光の吉野川南岸に到着。
それでも「穴吹コース」よりははるかにマシ」でした。
けどずーっと50キロくらい緊張の連続で疲労困憊。
コンビニに立ち寄りシュークリームなんかを食べながら一休み。
また、脇町まで戻り塩江経由で帰ってきました。
たった204キロ だけど、高速道路600キロ分以上に疲れました。
洋風居酒屋「いしはら」で祝杯!。
ビールが「しみるねぇ!!」。
疲れると肉が美味しいねえ!!。
何というか、本当に楽しい一日でした。
生きてるっていいねえ!。
ぼんやりした四国にも、こんなに過酷な場所があったんだ。
温泉忘れてたけど。
今でも思い出すと笑いがこみ上げてくるもんね。