先日の日曜日のこと。
友人Tが、まだ55歳なのに白内障になってしまい手術をしたというので「快気祝い」に高知に行ってきました。
「白内障」というと年寄りの病気という感じだけど、実際気が付かないだけでけっこう若い人もなっているらしいですよ。
角膜の奥の水晶体を人工のものに入れ替えるのですが、本人に言わすと「やたらに世の中が鮮やかに見える!!」らしい。
翻って交換していないほうの眼がかえって鈍く見えて悲しいらしいです。
雨の高松を出発して、とりあえず南国SAまで走り、そこで初めて「行く先を決める」といういつものいいかげんな旅です。
そこで高知駅前で「四国のうまいもの博」をやっているのを知ったけど混んでいそうなので「温泉にしようぜ」と探したら「オーベルジェ土佐山」というのが30分くらいで行けそうなので、ステアリングを切ったのでした。
高知ICから右へ降りて、ちよっと西へ走ったら右へ曲がって山の中に入って行く。
最初は民家とかホテルがあるのですが、ちょっと走っただけですごい岩の壁があったりして霧雨のせいもあるけど深山幽谷の趣があります。
ただ道巾が全体に狭く、場所によっては3mくらいのところもあり「本当にそんなものがこの先にあるのかしら?」と思わずにはいられない。
「工事車両は通れた?」という話です。
途中に頻繁に看板があるので間違ってはいないはずだと走っていたら濃密な緑の中に「じわっ」と現れた。
☜これ。
着いた!というより「ほんまにあったんや。」とホッといたしました。
建物は、超お洒落。
コンクリートのラーメンに各荷重を負担させて、意匠的な部分は木造真壁造。
ガラス面が多く軽やかですね。
森の中に沈んでいるという外観とは裏腹に大変ルーミーな中廊下。
非常にスッキリした納まりですね。
緩く勾配がついています。
わりと新しいみたい。
ロビー。
ほぼ全面ガラスです。
こういうのはなかなか住宅だとコストの問題で難しい。
ここでおっさん二人で写真の撮り合いをしていたのですが客観的に見ると、すごく誤解を受けそうな光景ですね。
さて肝心の温泉ですが、通常は800円だけど、その日は「蛍祭り」をやっているとのこと500円でした。
「安い!」。
こういうホテル付属の温泉は、平均快適なのが多い。
ここも適度に熱く、露天風呂もサウナもあるし四国の中でも上の方だと思います。
この建物と駐車場を挟んで、これは全く昔ながらの「売店」があるのですがノンアルコールビールがわすが200円と激安。
ランチはたまたまこの日「貸し切り」だったので、また30分くらい走って「ひろめ市場」で「鰹丼」を食べて帰途につきました。
さすがに美味しい。
1,000円くらい。
ちなみに、ひろめ市場の高知城寄りのところに「高知城歴史資料博物館」という巨大な建築物が出来ていた。
全体はこんな感じ。
和風でシックですな。
近づいていくと、でかい!。
なんか凄く「凝って」る。
雨がすごく漏りそうな納まりですね。
高知県立美術館もそうだけど、高知人はチャレンジングなんだろな。
歩道の際のガラスは、おそらく特注の波々(ナミナミ)。
これは単純に美しい。
ところが、なぜか一番人目につく部分の石張りは「なんで?」というほどめっちゃ「おざなり」。
まっ、高知だから、これはこれでええなあ・・・と思いました。
建物は完成している風だけどオープンは来年らしいです。
そ・し・て・・・10年くらい前、商業建築界を震わせた「ルイ・ヴィトン高知店」はいつの間にかつぶれていて諸行無常を感じさせる「ただの白いビル」になっておりました。
ということでもはや建設会社のブログというより「ドライブガイド」「食べ歩きガイド」ですね。
この日の友人Tの名言「僕ら(オレら)には時間が無い。人見知りしている場合じゃないよ。」
歳を取るとなにかとね。