先日、今治造船丸亀工場のゴライアスクレーンが「初代ゴジラくらいかなあ」と書きましたが、最近のゴジラはどうなんだろう?と言うことで観に行ってきました。
「すごくいい!」という評判でしたが、実際に観ると「稀に見る傑作かも知れない・・・!」。
全く予備知識も何も無い「現代」に謎の巨大生物が現れたら・・・という設定が斬新。
いきなり謎の水棲生物が東京湾に現れるのですが、当然みんなそれが「何」なのかわからない。
とりあえず「ゴジラ」と名前を付けるまでに小一時間かかります。
ゴジラをやっつけるための「法案」をいちいち会議を開いて作らなければならないとか、官僚なら普通に英語が喋れるとか、下手にやるとポストとか選挙に影響するとか、さもありそうな理屈っぽいリアリティがいいですね。
そして、僕が一番いいと思ったのは、スーパー超兵器「X」みたいなのが出てこず、あくまでも現在の通常兵器で戦おうとすること。
これは素晴らしい。
ぼくがわかったのは「おおすみ」と「F-2」くらいだけど自衛隊かっこいい!!。
戦闘シーンは圧巻です。
やはり日本を守れるのは彼らの他にはいないのでした。
2番目はゴジラの目的とか全く謎なこと。
首都東京の一部をむちゃくちゃにするのだけれど、それがもう台風とか地震とかの「天災」扱いなのも新鮮ですね。
70年代、日本のSF界で「神とは何か」というテーマがあっていろいろな方がいろいろな解釈をされているのですが、その中で多数派の「神は、ただ単に神であって、人間の都合なんか考えてもいない」というのが、今回のゴジラに重なります。
荒ぶる神というのは人間からしたら恐怖でしかありません。
この辺はエヴァの使徒と同じ感じです。