この前の土曜日。
設計事務所の先生のお供で、高知は仁淀川町の「池上木材工業」様の見学をさせていただきました。
高知道を大豊ICで降りて、国道493号線をひたすら西へ。
天気は快晴!。
遠足日和ですね。
昼前に池上木材工業様の第4工場に到着。
昨年出来たばかりですっごくきれい。
「工場」にも関わらず外壁は木材。
手間とお金がかかってます。
作っているのは、この「CLT」(クロスラミネーテッドティンバー)の「材料。
大規模木造建造物の構造材です。
4階とか5階建てのビルでも行けるそう。
接合は主に金物で、概要を聴くとPCの高層建築と考え方は似ているかな。
山から出してきた杉の原木の皮をむいた後、ほぼオートマチックに加工。
このあとまた別の工場に運んで乾燥、加工するして「材料」の完成。
CLTになるには、県外の工場にて加工です。
材になるのは全体の体積の1/3くらいで、ここからが大事なんだけどその「おがくず、木の皮、端材」をほぼ全部「再利用」する。
木の皮はバークといって発電の燃料に。
端材は「すのこ」とかに加工、おがくずとかチップは粉砕、圧縮して燃料ペレットとかペットのトイレ砂などに加工。
そのほぼ全てが機械科されていて凄い。
ここの会長さんは、とにかく「無駄」は「金額」に換算するのが定番になっているらしく「これをこうして何万円、あれをこうしたら何万円」という話で大変明確です。
近くでは個人の方がバラ園をやっていて公開されていました。
たまたま、この日が最も見頃だったそうで大勢の方が来られていましたね。
超山奥の原木の森にも連れて行っていただきました。
ここは香川にも工場のある川重協賛の森。
非常に手入れされていて良かった。
間伐を繰り返して今では元の1/3くらいだそうです。
山は極めて急峻で入って行くだけで大変そう。
林業って大変で頭が下がります。
原木ヤードにはかなり太くていい柱とか梁とか取れそうな木も転がっているので池川の会長さんに
「柱とか取らないんですか?」と聞いたら
「柱なんか売れんもん」。
哀しいねえ。
高知の原木ストックは何百万立方メートルもあり、毎年切って切って切りまくっても200年分くらいはあるらしい。
しかも切ったところは植林するので「ほぼ無限」ですよね。
みんなで高知の木材を使いましょう!!。
いい香りがしますよ。
さて、仁淀川町の南西方向に風車が20基くらい設置した風力発電所があり、そこの公園より北西を見たところ。
知らなかったけど、須崎の山奥で日本国内とは思えないような石灰石の大鉱山があった。
山の形が全然変わってしまったそう。
60度くらい視界を振るとはるか向こうに先日行った石鎚も見える。
100キロくらいあるのかな。
これがなかなか感動しました。