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講師は香川大学工学部の若い先生でした。
割と技術的な方向の内容で、この手の講習会としては面白かったです。
建物そのものの構造、バランス、偏心率、地盤(立地)、固有振動数などの解説です。
まあ建築を生業としているのなら知っていて当たり前のことばかりではありました。
さて何回か耐震診断、改修に携わった立場から言うと、建物の耐震補強そのものは割と簡単なんですが、実は「建築基準法」をクリアする方がはるかに面倒なのです。
補助を受けられるのは「昭和56年5月以前にたてられた住宅」なので、必ず築後34年前以上なわけです。
人間、それだけ住んでいると、増築したり車庫を建ててみたり物置とか下屋を増設したりしているものです。
そうするとたいてい「建ぺい率」「採光」の規定に引っかかってきます。
言い方が難しいけど「違法建築になってしまった」か、ものによっては 「既存不適格」というやつです。
これをクリアするのが大変。
「補助金が欲しかったらカーポート撤去です。」とかね。
このへん、大目にみてくれたらいいんだけど「補助金」は「税金」なので不公正な使い方はダメなわけですね。
実は公開されている香川県の受講者名簿には僕は以前お世話になっていた「エヌケー建設」で載っていたので、今回から「雑賀工務店」に変えてもらいました。
昔、ちょっと仕事でご一緒したICの方にも偶然会えて、これも良かったです