うちの事務所の近くで鉄骨造の住宅の解体が始まりました。
鉄骨造と言っても軽量鉄骨で、ペラペラなんですがこれがなかなかしぶとい。
木造ならこれくらい取るとガサッと崩れるところだけどびくともしていませんね。
ちょっと前にも書いたけど「解体時」に本当の丈夫さというのがわかるというものです。
建築後30~40年くらいだけど構造はまだまだしっかりしているみたいです。
屋根なんか5センチくらいの細~いトラスにこれまたφ10くらいの糸みたいなブレースを組んだだけですが、このように3mくらいはねだしても落ちない。
こういうのに詳しいうちの社長の見立てによると「大和ハウス」か「東芝メイゾン」「パナホーム」じゃないかとのこと。
一度積水ハウスのリフォームをしたことあるけど、これもびっくりするほど細い部材で出来ておりました。
ギリギリの細さでも、耐震的には今とおそらく同レベルかそれ以上かもしれない。
PCなんてほとんど無く電卓も非常に高価な時代なので計算尺とそろばんでやってたのかな。
昔の人は偉いなあと思わずにはいられませんね。
そして今僕がやっているのは、重量鉄骨に最新のソフトでの計算。
とてつもなく「丈夫」なのは推して知るべしといったところですね。
ただ、断面を見る限り断熱材は皆無。
電線もほとんど見えない。
これも時代だから仕方ないですね。
今日も北海道で地震があったけど、まあ地震で死にたくないとか避難所暮らしは無理とか広いリビングが欲しい・・・とか思うのなら鉄骨造の住宅を考えてもいいかも知れませんね。