最近の小豆島で盛り上がっているのが「オリーブ」と「醤油とか佃煮とか」。
オリーブは100年ちょっと前、日本で「何か所」か植えてみたら小豆島「だけ」根付いた、というもの。
今では、九州、中国地方など、どこでも植わっているので温暖化が進んだのか、それともバカ正直に育ててみたのが小豆島だけだったのかというお話。
よそは、たいして儲かりそうにないオリーブより、他のものを取ったけど小豆島はもう「他に頼るものが無かった」というのが正解のような気がする。
根付くには根付いたけど、当然たいした産業にもならず、その後数十年不遇な時代が続き、最近になってやっと日の目を見た感じです。
あの戦後すぐ、超大昔の映画「二十四の瞳」をリアルタイムで見た「讃岐側」の人は「なんちゅう貧乏な島や、これはアカンわ」と思ったそうですから。
まあ「二十四の瞳」の作者、壺井栄とかその旦那の壺井繁治、師匠格の小林多喜二などプロレタリア文学というのは貧乏と反戦がテーマだし、その真正舞台ですからね。
そのオリーブも果実はもちろん「葉っぱ」をハマチとか牛に食べさせて「オリーブ〇〇」として売り出してます。
めでたしめでたし・・・なんですが、以前安かったオリーブオイルが作付面積が増えたのに、なぜか高騰。
気楽に買える代物ではなくなったのが残念と言えば残念かなあ・・・。
そして「醤油、佃煮」類。
これも平地が少ない島では農産物ではたいした収穫は望めず、しかし海運には恵まれ塩の入手が比較的容易だったため醤油の製造と、それを材料にした佃煮が発展したらしい。
内海のヤマロクがメディアで頑張ってくれたおかげで、だいぶ有名になってきました。
そのヤマロクだけじゃなくて醤油メーカーは狭い島のわりにはけっこう多い。
苗羽(のうま)のマルキンなんか大きいし昔から有名ですよね。
島の北側にあたる僕の小学校区にも2~3軒あって、そのうちの「富士大」で醤油を買ってきました。
世間では「幻の醤油」らしいけど、僕が子供の頃からずっとそこにあります。
島のメイン道路沿いなんだけど、島外の人には「ます゛わからない」。
ここの150メートルくらい東にはポン酢が美味しい「ヤマヒラ醤油」があります。
どちらも海からすぐ。
めちゃくちゃハンドメイドで、タイミングが悪いと製品が出来ていなくておっちゃんがスティック糊でラベルをその場で貼って売ってくれます。
今回は「ダシ醤油」。
400円くらい。
これで冷ややっこなんか食べると「なんとなく海の味」がするんだな。
小豆島のお土産にお勧めですよ。
ちなみに、もう一つのお勧め島の「素麺」の中で美味しいと言われる「八木田製麺」。
まだまだ暑いので7月に続いてお盆に買いに行ったら、この「今、ソーメン食べなかったらいつ食べるんや」という時期になんと「売り切れ!」。
こんなことって・・・・。