自衛隊の「イラク日報」が出てきたとお騒ぎだけどネットにアップされているのを読むとすごく面白い。
遠く砂漠の街での「日常」と他国の軍隊とのやり取りが中心なんだけど「日報」といより「駐留エッセイ」としてもすごく優れていると思う。
この手のものの僕の原体験と言えば小学生の頃読んだ堀江健一の「太平洋ひとりぼっち」とか「白鴎号世界の海を行く」とか海洋もの。
自分では行けない世界を見てきた人の話はこの歳になってもすごく読みたいですね。
是非、出版して欲しい。
イギリスのBBCの番組を見ていると「Mr.ビーン」とか「トップギア」とかにも英国軍がシャレで大真面目に協力している。
そこには国と国民を守ってくれる軍隊への尊敬と義務感がありますね。
なんか一般人と軍隊の距離がすごく近くて羨ましいけど、日本もこうなるといいねえ。
先日、司馬遼太郎と吉川栄治の本を買ったけど作者が亡くなってしまったこともあり読み返していたのか゛「葉室 麟「散り椿」。
昔は一度読んだら登場人物のセリフからオチまでほとんど覚えていて読み返すことは無かったけど最近年取ったせいか結構「忘れて」いるので、ある意味「お得」になってきました。
これも内容はおぼろで読み返すとしみじみと良かった。
主人公はたぶん瓜生新兵衛なんですが篠という奥さんとの夫婦愛、かつて同じ道場で競い合った友との友情、また篠の妹の里美との関係など、かなり複雑なプロットで非常に良く考えられていて「映画的」です。
そして、何より主人公の新兵衛がかっこいいんだな。
映画とか連続ドラマにしたらとても面白いと思うんだけどなあ。