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これは斬新!「カササギ殺人事件」。
2022-10-13
最近読んだ本。
アンソニー・ホロヴィッツ「カササギ殺人事件」。
「創作」と「創作の現実」が並行するというなかなか斬新な作品です。
このところマーク・グリーニーの「グレイマン」シリーズばかり読んでいたのですがロシアのウクライナ侵攻を見ていると、現実が小説に近づき過ぎ。
銃でバンバン人を殺しまくるというのも疲れてきたので、それとは違う小説を読もうとしたらこれも結局人の首を刎ねたり塔のてっぺんから突き落としたりとあまり変わらなかった。
まあ「殺人事件」なので当たり前か。
この小説は鳥の「カササギ」がポイントみたいだけど、実際はふと見た風景で木にカササギが7羽とまっていたただけという話で物語の本筋には全く関係なかったりする。
英語圏の人が好きな「アナグラム」がとても重要な要素なんですけど日本人にはイマイチなじみが薄いのがやや難ありかなあ・・・。
(NHKの「0655」でやっている「金曜日」を「鵜よんびき」とか「びんようき」みたいなヤツね。)
翻訳ものなので何とも言えないけど全体に古臭い感じをよく出しているんだけど、最初の話が1955年のイギリスの片田舎、2番目の話が現代でBMWのi8とかフェラーリの458イタリアとか出てくるので書かれたのは割と新しくてここ10年以内らしい。
ミステリーの解説なんか野暮なのでこれ以上書かないけど、僕なら下巻の殺人事件の犯人については黙っておくだろうなあ・・・といったところです。
そもそも犯人捜しなんかしないし・・・。
発想と構成は先にも書いたように斬新なんだけど「ちょっとひねり過ぎ」な気はしますね。
いきなり「秋」がきて夕焼けがとてもきれい。
辛島美登里さんの傑作にして名曲「夕映え」を歌いながら帰ろう。
曇った日曜日に仕事。
2022-10-09
一昨年の10月から去年の2月にかけて「4か月半で200坪の木造平屋保育園を完成させる。」というのをやって、大変な苦労をしたわけですが、その時でさえ「日曜日は休めた」。
今は工事の「書類」で苦しんでいます。
で3連休も関係なく日曜日の今日も事務所でデスクワークしてるわけです。
公共工事(民間でもホントは6000万円以上の工事だと作らないといけなかったと思う)だと「施工体制台帳」という個人情報保護なんかクソくらえの書類を作って提出というのがあるんだけど、何回やってもこれが「謎」。
元々は丸投げとかダンピングを防止するためのものだけど、そんなのはホントにどうにでも出来て、ただ意味のない膨大な書類を作るというものです。
業者の中には今風に外国人の子が働いているんだけど、その資格とか残留資格?を全て書類で出せ!と役所は言うのだけど、そんなの「入管」の仕事やろ。
同じ役所の「入管」に聞いたらええんちゃうの?。
そもそも浅学な私にベトナム語と英語の書類なんか分かる訳ないじゃないですか。(これが「誰」の書類なのかさえ理解出来ない。)
また、職人の住所、氏名、生年月日、各種保険の有無、「受発注金額!」年少者の場合は保護者まで書類に書いて現場に置いて希望の人には「開示」しなければならないそうで
「いまどき、そんなのええの???」。
営業をかけるには最高の資料をお手軽にタダで手にいられるわけです。
それからずっと感じている不思議なこと、役所の「設計書」に「これを使え」と書いてあるからその仕様で見積もりしているのに
「その製品のカタログを出せ」とのご指示があります。
「えっ?、そちらが解って指定したんちゃうん???。」
訳がわからないでしょ?。
もう一つ、設計がいるのに「施工図」をなぜか施工業者が書くことになっていること。
「設計」がお金をもらって「設計図」を書いているんだから「設計」に書かせたらいいと思うんですけど。
僕は「設計者」でもあるので言わせてもらえば、納まらない図面を書くようなヤツは即ち「無能」なのでお金を支払うことないと思う訳。
それから、些細なものまで「出荷証明」といって「こういうものを買いました」という書類があるんだけどこれが謎。
「それ」を買わないことには「成果物」は無いし、現在日本で「規格外」みたいな変なものは売っていないしそもそも買えない。
戦後の闇市じゃあるまいし。
2000年代も既に22年も経過し、昭和に至っては40年近く過去になっているのですが、昭和、それも戦後すぐに作られた建築基準法の下らない一文が今も生きていて、建設業者を苦しめている訳です。
しかも何年かごとに内容を「より複雑化」するという悪循環。
ヒマな役人の考えそうなことでしょ。
こいつらに一度、これらを作らせてみたらいいのよ。
この全く生産性の無い仕事の数々、
日本の衰退の象徴
ですね。
ただ民間も「営業報告」やら「会議の資料作り」という全く無駄なことを夜中までやってる。
バカですよねえ。
僕はこの会社に来て「会議」というものを月1回20分のみとしたけど「何も困らない」。
こんなもんなんですよ。
若い人へ
どんなに就活に苦労しても「建設業界」は止めといた方がいい。
ぼくなんか建設業に携わって42年、一級建築士になって34年、60歳も過ぎてほぼ人生も終わりに近づいているのにこのザマ。
これまでの休日は公務員の1/3~1/2くらい。
頭はすっかり白くなったし白内障と乱視でPCの文字が常に3重、4重に見えている。
苦労の割には全く儲からない。
とにかく土木に大工にタイルに左官に・・・と業者も激減してお先真っ暗。
なのに休みも無く仕事。
諸君、建設業って「直接、物を作る」のは面白いけど、世の中のコペルニクス的転回の無い限り、これから先も絶対にいいことは無いと思いますよ。
Jアラート。
2022-10-05
昨日の朝の7時半くらいかな。
車のラジオがいきなり「北朝鮮がミサイルを発射。地下室等安全な場所に避難してください・・・青森のあたりで・・」みたいなことを言い出してびっくり!。
後で知ったけど、その時はもうミサイルは青森上空を通過していたらしい。
「地下に避難」って言われても。
高松は地下鉄も無く「地下」って本当に無い。
高松で誰でも入れる地下と言えば高松市役所、香川県庁、サンポートの地下駐車場くらいしかないと思います。
そんなのに避難できるのはほんの一握りの人たちで、大多数の香川県人は熱線なり爆風なり音速越えで飛んでくる弾子で死んでしまう訳です。
逃げるところのない香川県人の場合、「運よく」Jアラートが聞こえた瞬間、窓の外が白く光り、それが最期に見た風景になる可能性が大きい。
悲しいなあ。
ここはひとつ「Jアラート」をもう少し早く出していただきたいのと、もちろん「シェルター」を建設ですね。
国会では野党がこんな時でも旧統一教会がどうのと言ってる。
バカなの?。
高知は美味しい!
2022-10-04
10月2日の朝9時過ぎにいつもの友達と高松港で待ち合わせ。
快晴!。
当初、友達が西条の「本谷温泉に行ってみようぜ。」という話だったけど僕の記憶では「ここはいっぺん行ったことあるで。」
しかもネットで調べるとまず「サウナが壊れていているけど復旧する目途無し」とか「浴槽に垢が浮いている」とか散々なので中止。
流行ってないのかなあ・・・。
友達が「なら高知に最近出来たとこへ行こう!」と言うので高速を高知へ走ります。
これを港で会ってから決めるという、全くの行き当たりばったりですねえ。
高知ICを出て10分くらい。
高知県立美術館の手前の信号を右折して橋を渡った左側に現れる「姫若子の湯」の建物。
近い!。
駐車場もエントランスも今風に広い。
そして当たり前だけど新品なのでめっちゃきれい。
広大な露天風呂があり、温泉は泉質はよくわからないけど、高知の温泉に共通する「なんかぬるい・・・。」感じ。
酒飲みばっかりなせいかなあ。
サウナは広く熱くていいのだけど、汗を流す場所が出入口、水風呂近くに無いのがやや残念でした。
露天風呂は本当に広くて、知っている限りでは「奥道後」といい勝負です。
ただ快適さは、設計も構成もこの姫若子の方が圧勝でしょう。
ちなみに「姫若子」とは長曾我部元親の幼名というか若いころのニックネームみたいなものらしい。
長じて四国を統一する武将になるわけですけど。
温泉を堪能して出てきた時点でちょうど正午。
安芸の「しらす食堂」の「高知支店」がそこからわずか4分!のところにあるのはわかっているけど、あえて安芸市にある「本店」へ行ってみることにしました。
だいたい距離は35キロくらいあって約1時間。
右手に見える太平洋は美しい。
ただあの「向こうに何も無い」感じは、必ず海の向こうに何かがあるのが日常の「小豆島人」としてはいくつになっても少し怖いですね。
食堂は2階で1階が待合室になっています。
お客さんもそこそこ居て1階で30分くらい待ったかな。
そして2階でも15分くらい待ってました。
しらす丼セット、1,550円。
しらす丼にカツオのお刺身付き。
これが今まで食べたことないくらい美味しくてびっくり。
まずしらすが小さくてふわふわ。
どうやって獲ったんだろう。
カツオのお刺身もニンニクを添えてめっちゃ美味しい。
これは大変お勧めです。
お土産に買ったお好みソース。
500円くらい。
思ったより普通でした。
高知はちょっと行って何か食べてくるのに最高の場所です。
何もかも美味しいねえ。
先日、落語家の円楽さんが72歳でお亡くなりになりました。
僕らももう62歳。
「時間が無い!。どちらかが脳梗塞でもやったらこれも終わりやん。」
ということで「一生懸命遊ばなあかんわ。」ということになりました。
追悼 安倍総理。
2022-09-27
今日の午後、現場から帰ってきて「あっ、今日は安倍元総理の国葬や。どんなんやろ。」ということで事務所のTVをつけてみました。
そして「たまたま」菅前総理の弔辞が始まったところで、何となく見ていたんですけどこれが今世紀最高と言ってもいいくらい感動する弔辞でした。
もう立ち尽くして涙がとめどなく頬を伝うというありきたりな表現だけどまさにそう。
日本は代えがたい偉大な政治家を失くしてしまったという喪失感と菅さんとの友情の熱さです。
たぶんネットにアップされていると思うので、是非ご覧ください。
最後、「弔辞」なのに会場の参列者が拍手します。
すごく気持ちわかるわ。
リアルタイムで見られて本当に良かった。
僕が今でも残念に思うこと。それは20年の春、とにかく一刻を争う新型コロナ対策をと言う時にバカな野党はひたすら足を引っ張るのみ。
「こいつら、何なん?」
あの国会のバカバカしさはみんな忘れていないと思う。
安倍元首相はそんな連中を相手にして時間を無駄に費やしながらも「国益」ということを一番に考えておられたわけです。
ああいうのが無ければ今の日本はもっと前進出来ていたと思います。
残念、本当に残念。
心の底からご冥福をお祈り申し上げます。
祈り
2022-09-26
この夏は暑かったので恐らく7月からバイクに乗ってなくて、約2カ月ぶりにエンジンをかけてみました。
そもそも忙し過ぎて昨日の日曜日も仕事。
それを無理矢理3時に終わらせてのお話です。
さすがに秋分の日も過ぎて太陽はもうだいぶ西に傾いてきている。
「どんなんかなあ・・・」と思いながらセルを回すわけです。
最初は下がり切ったはずのオイルを回すためチョークを引かず「キュルキュルキュルキュル・・・」を繰り返すこと3回くらい。
次にチョークを開けて「お願い、かかって!!!」と敬虔なクリスチャン、イスラム教徒に匹敵するくらい真剣に祈りながらセルを回すこと数回。
「ブッ、ブォーーーン!!」と見事エンジンがかかりました。
偉いぞ、僕のゼファー750。
下手するとダメかなあと思っていたので実に嬉しい。
けどやっぱり今どき「エンジンがかかるかどうか」というアホみたいな心配をしなくていいインジェクションがいいよねえ。
そのまま塩江に向かって走ります。
道の駅塩江の前を通り過ぎて大窪寺へ。
あの旧多和の小学校、現在の天体望遠鏡博物館から大窪寺の下まで2キロくらい「民家も何にも無い」ところがあるんだけど、おばあさんが犬の散歩をしている。
おばあさんはどこから来たのか。
おばあさんはどこへ行くのか。
おばあさんとは何か・・・。
とか考えてしまいますね。
大窪寺の下の駐車場から500mくらいのところでUターンして帰路へ。
もうメッシュのジャケットに半袖のシャツだと寒いくらい。
「匂い」も秋の感じです。
帰り、多和の天体望遠鏡博物館の駐車場にて。
ここ、けっこうおもしろいのでお勧めです。
もう夕暮れ。
正直「寒い」。
なのでアイスを食べようかどうしようか迷ったけど、せっかくなので350円出して食べてきました。
美味しい。
家にたどり着いたらもう5時半。
走行距離50キロくらい。
なんか超バタバタしたツーリングでした。
台風一過の曇り空。
2022-09-20
「観測史上最強」と言われた台風14号が各地に災害をもたらしながらも通過していきました。
香川「以外」の県は大変みたいだけど「香川」は予想したより被害が無さそうで良かった。
我が家の気圧計も989hPaまでしか下がりませんでした。
「竜の巣」に近づく飛行船のように
「どんどん水銀柱が下がっていくよ!」とはならなかった訳です。
雨雲レーダーをずっと見ていたのですが四国山地・讃岐山脈が守ってくれた模様です。
特に何もない時には「慢性的水不足」の原因でもあるけど。
きのうは僕も早朝から現場に行って被害が無いか確認していたのですが雨も降っていないし風も吹いていないしで拍子抜け。
場所によっては道路が乾いているというところさえありました。
そして今朝は「台風一過」の秋空が広がるのかと期待していたけど、どんより曇り。
パッとしないなあ。
けど早明浦ダムの貯水率が久しぶりに「100%」になったようなので、これは嬉しいですね。
昨夜はエリザベス女王の国葬をみていたのだけど、さすがBBC。
映像が凝ってる。
そして女王さま、亡くなってからの「移動距離」が半端じゃなかったですね。
君主も大変だ。
マニュアル。
2022-09-13
先日、通園バスに取り残された子供が熱射病で亡くなる事故がありました。
そこで恐らく全国の保育園・幼稚園で行われているのが事故を防ぐための「マニュアル作り」。
僕も会社勤めも42年目を迎えこの「マニュアル」を作ろうとする皆さんの気持ちは痛いほどわかる。
そして皆さんが議論を尽くして作り上げたその立派な「マニュアル」が恐らく何の役にも立たないこともよくわかる。
昨年、同様の悲惨な事故があって、恐らく皆さん同じことをしたはずなのにこのザマ。
気分が盛り上がっている「今」ならどんなに複雑なこと、何でも出来そうな気がするものですが、そんなのが持つのはせいぜい3日くらいでしょう。
「マニュアル」というのは複雑に、精密に設定するほど「誰も守らなくなる」ものなのです。
逆にシンプル極まりないマニュアルなら守るかというとこれも誰も守らない。
この連鎖した怠慢のために起きた重過失事故例(ほぼ殺人に近いけど)をみると明らかですね。
原子炉の起動・停止とかになるとさすがに守っているだろうけど、もう会社の内輪レベルだといきなり怪しい。
という訳で、こういうのは結局「気の利いた人」が頑張って何とかするしかないわけですよ。
書類整理。
2022-09-10
イギリスのエリザベス女王がお亡くなりになりました。
在位70年、ちょっと前のプラチナジュビリーの式典の様子を見たときは、まだまだそこそこお元気そうだったのになあ。
70年もやってたら生まれてから死ぬまで君主はエリザベス女王だったという人も多いはず。
僕の中では「青いおばあさん」という印象だったけど、生前の服をみるとけっこういろんな色の服を着ておられたようです。
イギリスは王室と庶民の距離感が近くて面白い。
日本だと絶対許されないレベルのジョークをBBCでやってたりしますね。
さて今日は珍しくほぼ1日事務所に籠って公共工事の膨大な書類の訂正。
これでお金をいただいているのでホントは感謝すべきなんですけどね。
「書類が多いほど役所は喜ぶんやで。」と言われるけどいちいち「紙」で、しかも正副の「2部」揃えるのが大変です。
いまの時代に「とにかくアナログ」。
大量の紙を消費しています。
社会保険も雇用保険も会社の登録番号とか、そしてわからないのは役所で設計したのに指定された材料のカタログがいるとか、強度を「施工者」が証明せよとか。
自分たちで選んだのに何で施行者がその性能とか証明するのだろう。
僕は現場監督と言いながらも一級建築士で設計者だから「自分の書いたものには自分が責任を持つ!!!」のが筋だと思うけどなあ。
そしてだいたい分かると思うけど全部ネットで片付くのに「いちいち紙」。
生産性がとにかく低いという「日本の衰退」はまさにこれ。
香川県は平井さんが初代「デジタル改革担当大臣」になったのだから香川の政治家にはこのへん頑張って欲しいものですね。
まあ、こんなことをして日本の企業を苦しめているけど日本に参入しようとする外資には東京都みたいに無担保で1500万円あげます(実質)とか激甘なんやろうねえ。
閉会中審査とNHK
2022-09-08
現場へ向かう車のラジオで国会の休会中審査というのを聴いていたけど「情けない」の一言。
「こんなことで、これからの日本はどうなるのだろう。」と子供たちの将来を考えると心配でたまらなくなります。
長年日本を引っ張ってこられた安倍元首相がテロで倒れはしたけど、その功績を称え追悼の葬儀に何の文句があるんだろう。
心配していたけど人の死をネタに結局政局へ持ち込んだ野党の人たちの下品さと愚劣さと浅ましさに辟易いたします。
ジェンダー云々の時代に、こういうのはなんだけど「全く男らしくない」。
ひたすら人の揚げ足を取ることに夢中なようですが、僕の年代だとこういうことをやると親にこっぴどく叱られるはず。
この人たちはいったい今まで何を学んできたのだろう。
「国葬」を否定するのは弔問に来られる外国の要人にも大変失礼だし、憎むべきは「国葬」ではなく愚かで卑怯なテロリズムでしょ。
日本の対外的な評価も考えず何も考えずひたすら足をひっぱるだけで年間数千万円の所得があるなんて、けっこうなご身分ですよねえ。
この方が国葬の費用よりよほど無駄な気がするんですけど。
公共放送のはずのNHKもなぜか「国葬反対」に軸足を置いているようで、僕みたいに「大賛成」な意見は全く報道されない。
これは明らかにおかしい。
受信料を返して欲しいものです。
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