宮藤官九郎「きみは白鳥の死体を踏んだことがあるか(下駄で)。
もう超絶面白くて、下品でくだらなくて最高です!。
こんなに涙を流して笑い転げたのは99年の「とんでも本の世界」以来だから16年ぶりです。
ご本人が東北で過ごした中学生から高校生までの2割くらい本当の自伝らしいですが友人?の「白鳥おじさん」をはじめまわりの連中もみんな狂ってるというか頭おかしい。
僕らの時代はまだまだ家に「ビデオレコーダー」というものがほとんど無かったけど、あと10年違ってたら作者と同じことをしていたはず。
恥ずかしいけど「男子高校生」の頭の中は、今も昔もだいたいこんなもの、というすごく正直な小説でもあります。
主人公は、たいした脈絡も無く時々白鳥の死体を踏みます。・・・踏んでしまいます。
あの有名な「舞妓Haaaaa~n!」の元になったエピソードも出てきます。
これを読んでいると後半ノリノリになっていった「あまちゃん」なんか「NHKの朝ドラ」ということで、まだまだ相当押さえて書いていたんだなあと思います。
なんか読んでいて思い浮かぶ顔が「安部サダヲ」になっているのは僕だけではないはず。
この夏、しゃれのわかる方には、超お勧めの一冊なんですが、高校生以上かな。
しかし、若い女の子には後々トラウマになりそうなのでお勧めしません。
流れ的にはよく似ているけど、まだ上品な芦原すなお「青春デンデケデケデケ」と読み比べてみるのも面白いですね。
この度芥川賞を受賞された又吉直樹さんの「火花」と羽田圭介さんの「スクラップ・アンド・ビルド」の2作品が載ってて970円とお得なので買った。
まだ一文字も読んでない。
これは集中して読もうと思ってます。
娘が「わりと面白いで」と持ってきた畠中 恵「しやばけ」。
読んでみたけど、そんなには面白くない。
子供向け。