坂出の「東山魁夷せとうち美術館」に秋野不矩さんの作品が来ているというので見に行って来ました。
巨匠、谷口吉生さん設計の建物。
かっこいい~!!。
こういうモダンな建物って数あるけど、たいていごちゃごちゃしてまずこういう風にはならないのよね。
めちゃくちゃ厳しいディテールでまとめられた空間。
こういうのやってみたいよなあ。
巾木?。
わずか5ミリくらいのシルバーの加飾。
よく、こういうことを思いつくよなあ。
凄いよなあ・・・とただ感心。
さて「秋野不矩」ちゃん。
パンフレット表紙。
確かものすごく前に「美の巨人たち」でやってて、その生き方に大変感動したのを覚えております。
おばあさんだけどかっこええのよ。
更にそれからだいぶたって藤森輝信さんが静岡に美術館を建てました。
その時はご本人まだご存命でしたね。
この左上の「紅裳」は見たことある人多いかも。
若い女の子を非常に上品かつ生き生きと描いてます。
あの「動物のお医者さん」の佐々木倫子さん、おそらく不矩さんの影響を受けてるような気がする。
圧巻なのが、その下の「カミの泉Ⅱ」。
絵に引き込まれるというか、砂漠の丘の上の熱波とちょっと涼しいかなという風を感じてしまう。
かっけー!。
その下の「回廊」では逆に強烈な日差しと日陰のヒンヤリ感が素晴らしい。
これもホコリっぽい外部と寝ている野良犬に「触れられそうな」気がする。
やっぱり来て良かった。
こういうのを子供の頃に見ていたら「人生」もだいぶ変わっていたかも。
去年、モネの「日の出・印象」を見て以来の感動ですな。
しかもJAFに入っていたので500円かからなかった。
今度静岡へ行くことがあったら絶対この人の美術館へ行こう。
・・・来歴を見ていたら文化勲章」を受章されたのが1999年、亡くなったのがわずか2年後の2001年。
文化勲章選考委員も絶妙というか、なかなか侮れませんなあ・・・。